macOS Catalina ヒラギノ角ゴ問題について
macOS Catalinaにおけるフォント問題について検索してみると、Chromeにおける事例ばかりヒットするので困る。
macOS Catalinaでは「ヒラギノ角ゴ ProN」は消滅したと思っていたら、Numbersでは「ヒラギノ角ゴ ProN」と「ヒラギノ角ゴシック」は別物として指定できるみたい。macOSをCatalinaにアップデートした後でNumbersをインストールしたから古い設定が残っているのではないはずなのに。何これ怖い!
というわけで、ヒラギノ角ゴ問題を調べてみました。誤りがあったらごめんなさい。
【ヒラギノ角ゴ ProNとは】
macOS Mojave以前のシステムフォント。太さはW3。
ちなみにiOSのシステムフォントは、英数部分がSF(San Francisco)、日本語部分がヒラギノ角ゴ ProNのW3。
【ヒラギノ角ゴの無印(StdN)とProNの違い】
ProNはStdNより収録文字数が多い。
ヒラギノ角ゴ ProNは
Adobe-Japan1-5規格、文字数20,317
ヒラギノ角ゴ StdNは
Adobe-Japan1-0規格、文字数9,354
【ProとProNの違い】
字形が違う。
ProはJIS90字形、ProNはJIS2004字形。
JIS2004は国語審議会の「正字」に準拠する字形。
例として、「蝕」の食偏の形が違う。
(個人的にはJIS90字形の方が現代的で馴染み深い気がするけど)
【macOS Catalinaで起きたこと】
ヒラギノ角ゴのStdNとProNが統合された。
例として、
旧ProNの太さはW3とW6の2種類だったのが、W0-9の10種類になった。
旧StdNのJIS90字形をJIS2004字形に変更。
など。
新しい名称は「ヒラギノ角ゴシック」となり「ヒラギノ角ゴ ProN」は消滅した。
【ユーザが目にしたこと】
「ヒラギノ角ゴ ProN」を指定しているソフトでは、違うフォントで表示される事態となった。
例えばVivaldiでは「Al Bayan」で表示された。(フォント一覧の一番上だからだと思う)
【Numbersのヒラギノ角ゴProN問題】
デフォルトのフォントは「ヒラギノ角ゴ ProN」。「ヒラギノ角ゴシック」を選択することもできる。
NumbersはmacOSをCatalinaにアップデートした後にインストールしたので、Mojave時の「ヒラギノ角ゴ ProN」設定が残っていたというわけではない。
Numbers上で「ヒラギノ角ゴ ProN」と「ヒラギノ角ゴシック」を比較してみたが差異を見付けることはできなかった。
どちらにせよmacOS Catalinaの新しい「ヒラギノ角ゴシック」を見ているらしい。
結論、よく分からん。
【感想】
「ヒラギノ角ゴ ProN」と「ヒラギノ角ゴシック」を統合した新しいフォント「ヒラギノ角ゴ2019」を作れば、混乱は少なかったのでは?