iOS 13に期待すること

2019-6/4のWWDC 2019から3ヶ月が経過し、2019-9/11にApple Special Eventが開催されました。
私は今回発表された新製品を購入しませんが、OSのアップデートは真っ先に行うつもりです。
本来の私は、ソフトウェアのアップデートには慎重を期す類の性格ですが、今回は違います。
Xcode 11でiOS 13向けのアプリ開発を行うという明確な目標があるからです。
旧バージョンを温存することには、意味がありません。

今秋のApple製OSのメジャーアップデートで最初に来るのはiOSです。
私には、iOS 13に2つの期待を寄せています。
新機能のことではありません。
新機能は公式Webサイトで解りやすく丁寧に説明されており、それらを楽しみにするのは当然のことであって、本記事において特筆すべきことではありません。
私が現在のiOS 12で体験している不具合と使い勝手の悪さが、iOS 13で改善されていることに期待するのです。
スクリーンショットに関連するこれらの問題は、iOS 11から存在するものですが、バージョンが12.4.1まで上がった現在でも改善されていません。
これは私だけの問題なのでしょうか。
それとも、Appleは把握していないのか。
あるいは、把握しているけど改善が必要だと考えていないのか。
もしくは、改善したくても技術上の問題で改善できないのか。
事情はわかりませんが、もしも、iOSのメジャーアップデートにおいてスクリーンショット機能が根本から作り直されているならば、改善されてはいないだろうか。
期待を寄せてみてもいいのではないでしょうか。


【1.OSが落ちる問題】

スクリーンショット撮影を行うと、OSが落ちてしまう場合があります。
自動的に機器が再起動されるのですが、起動がとても早く、PCでいうところのBIOSレベルは再起動がかかっていないような感じです。
これはスクリーンショットを連続で撮影したときに発生するのですが、発生頻度が低く、意図的に再現することができません。
撮影間隔が短すぎることに原因がある可能性を考えましたが、1秒以上の間隔をおいて撮影しても落ちるときは落ちますし、短い間隔で連写しても落ちないときは落ちません。
メモリ上のデータに不整合が生じ、それに対応するiOSの保護機能によって再起動が発動しているような気がしますが、確実なことは何もわかりません。
この問題は私の環境固有の問題なのでしょうか。
少なくとも3機種、そしてiOS 11~12.4.1の全てのバージョンで確認しているので、iOS自体に問題があるのだと、私は思っています。
落ちるのがアプリレベルであっても気持ちよくはないのに、OSレベルで落ちてくれるのは困るのです。
iOSのアップデートの内容説明に「安定性」が含まれているたびに、この問題が解消されていることに期待するのですが、期待は裏切られ続けました。
iOS 13というメジャーアップデートにおいても、もう大きな期待はしません。
一縷の望みという程度の、小さな期待を心の中に留め置くのです。
スクリーンショット撮影を行ったときにOSが落ちる問題が、修正されていたらいいなと。


【2.サムネイル問題】

スクリーンショット撮影を行うと、画面の左下に撮影した画像のサムネイルが表示されます。
iOS 11以降から表示されるようになったこのサムネイルの正式名称は「フローティングサムネール」だと、私は思っています。
Appleからの正式な説明を見付けることはできませんでしたが、macOSではスクリーンショット撮影時に表示されるサムネイルのことを「フローティングサムネール」と呼称しています。
とりあえず、本記事ではiOSにおけるフローティングサムネールを「サムネイル」と呼ぶことにします。

このサムネイルが邪魔なのです。
AppleiOS 11においてApp Storeアプリにゲームというタブを新設しました。
AppleWWDC 2019においてApple Arcadeというサービスを発表しました。
AppleiOS機器上でゲームアプリをプレイするというのがどういうことなのか、理解しているはずです。
ゲームプレイ中のサムネイル表示が、この上なく邪魔なのです。
App Storeにゲームタブを新設せず、Apple Arcadeを開始しないのであれば、私はここまで言いませんが、現状では言わせていただきます。

「サムネイルは邪魔であり、これを放置するのは悪である」

サムネイルを非表示にするボタンを設定の項目に追加する、それだけのことが何故できないのか、理解できません。
どうしてもサムネイルを表示したいのであれば表示してもいいのですが、ゲームの邪魔はしないように対策するべきです。
サムネイルがタッチに反応しないようにするなり、サムネイル表示時間を短くするなり、サムネイルを半透明にするなり、何でもいいのです。
私のような素人でも、1秒で複数の案が思い付きます。
Appleが持つインテリジェンスを持ってすれば、よりスマートな対策ができるはずです。

これのサムネイル問題についても、iOS 13では対策されることを願いますが、大きな期待はしていません。
一縷の望みという程度の、小さな期待を心の中に留め置くのです。
Appleがサムネイルを放置するようなアホではないことが、証明されたらいいなと。


iOS 13の新機能に触れることには、誰もが皆、待ち遠しく思っていることでしょう。
ただ、大々的に語られる素晴らしい機能以外のことに、少しばかりの期待を寄せる者もいるのです。