iOS機器の「写真」をWindows7に転送する

iOS機器で撮影した画像ファイルをWindows7に転送する方法について検証しました。

【前書】
私はWindows10もMacも使いますが、やはりPCはWindows7がメインです。
PCはWindows7のみという環境を構築した場合は、iOS機器上のファイルをWindows7に転送するにはどの方法が最適なのでしょうか。

【条件】
①画像を撮影した時刻をファイル名にしたい。多機能で柔軟性に富むリネームソフトを使用するので、ファイル転送において時刻情報を残す手段は問わない。
iOS機器で撮影した画像にはカメラで撮影した画像ファイル(JPEG)と、スクリーンショット撮影した画像ファイル(PNG)がある。だから時刻情報はExif以外の手段で残さなければいけない。

【検証】
今回検証したのは下記の4つの方法です。
撮影時刻をファイル名にすることを念頭に、検証結果を「ファイルの状態」として記しました。

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●USBでiOS機器をPCに接続する

【手順】
①Lightning-USBケーブルでiOS機器とPCを接続する。
②PCのファイラで「コンピュータ」を開き、iOS機器を開いてファイルをコピーする。

【ファイルの状態】
ファイル名:iOS機器上のファイル名が保持される。(例:「IMG_3405.PNG」など)
タイムスタンプ:iOS機器上の更新日時が保持される。

【注意】
iOS機器上の時点で既に、ファイルの更新日時が作成日時と一致していない場合があることが、今回の検証で判明した。
ファイルの編集は行っていないのに、更新日時と作成日時が数分ずれていたり、数日ずれていたり……。(なぜだ?)
この場合、PC上では正しい撮影時刻が失われるので注意。

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Dropboxを利用する

【手順】
専用アプリを使用する方法と、ブラウザ上で操作する方法がある。

【ファイルの状態】
ファイル名:専用アプリを利用した場合は「YYYY-MM-DD hh.mm.ss.拡張子」となる。
タイプスタンプ:専用アプリを利用した場合は保持される。

【備考】
Android版では(アプリのバージョンによって?)ファイル名が多少異なる場合がある。
・無料プランでは1アカウントで使用できる機器は3台まで。

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Googleドライブを使用する

【手順】
iOS機器の写真アプリの共有機能で、ファイルをGoogleドライブにアップロードする。
②PCのブラウザで、Googleドライブからファイルをダウンロードする。

【ファイルの状態】
ファイル名:アップロード時にGoogleドライブによって変更される。(例:「ファイル_000.jpeg」など)
タイムスタンプ:更新日時はPCにダウンロードした時刻になる。

【備考】
複数のファイルを一度にダウンロードする場合はGoogleドライブによってZIP圧縮され、ファイルの更新日時は圧縮開始時刻のUTC-8(日本の時刻から-17hr)になる。

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●アプリ「Documents」で転送する

【準備】
iOS機器にファイル管理アプリ「Documents」をインストールする。
②Documentsから写真が見えるよう、Documentsの設定で「写真を表示」をオンにする。

【手順】
①Documentsで「マイファイル」→「写真ライブラリ」を開き、ファイルを選択し「コピー」して、ファイルを「写真」から「Documents」にコピーする。
②「マイファイル」からコピーしたファイルを選択し、「…」→「圧縮」する。
③Documentsの「Wi-Fi Transfer」機能で、圧縮したファイルをPCに転送する。
Documentsでは「接続先」→「コンピュータ」を選択、PCではブラウザでDocumentsに表示されるURLにアクセスする。
④PCにダウンロードした圧縮ファイルを解凍する。

【ファイルの状態】
ファイル名:ファイルが「写真」アプリ内に「作成」された時刻の「YYYY-MM-DD hh.mm.ss.拡張子」となる。
タイムスタンプ:iOS機器上の更新日時が保持される。

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【結論】

アプリ「Documents」で転送する方法が最適と判断します。

今回の検証で初めて知りましたが、iOS機器上の時点で既に、ファイルの更新日時が作成日時と一致していない場合があることがわかりました。Windowsで見ると2秒の丸めがあるとか、撮影後のHDR処理に時間を要したとか、そういうレベルのずれではなく、ファイルを編集していないにも関わらず更新日時が作成日時と一致しない原因はわかりません。
Mac中心な環境では、AirDropMacに転送後、更新日時でリネームするという方法がとても便利でしたが、この方法は撮影日時の正確性という点で不確実だったということです。

以前にはDropboxを利用していた時期があって、とても使い勝手が良かったのですが、Mac版の挙動に違和感を感じて以降、Dropboxは使わないと決めました。現在では3台の機器までしか利用できないこともDropboxを使わない理由になります。

インターネットで調べれば様々なファイルの転送方法が見付かりますが、ファイル名と更新日時がどのように維持され、また失われるのかに着目した情報が見当たらなかったので、自分で検証しました。
この記事が少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。