WindowsからLAN上のMacが見えない問題の対策

私にとってメインPCはWindows PCなのですが、使っている時間はMacの方が長いというのが実態です。
Macの方が利用率が高くてもWindowsは必要なので、MacWindowsを使う方法を2019-11/4のブログで検討しました。

現在はMacからリモートデスクトップWindows PCを操作するという方法を採用しているのですが、WindowsからLAN上のMacが見えないという問題に遭遇しました。
Windows 7の頃から、LAN上のMacを表示できない場合がある、という問題があったのですが、Windows 10では「場合がある」のではなく、どうしても表示されません。

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私が試した対処法を全て記すと記事が膨大になるので割愛しますが、結局ググってヒットした方法では解決できなかったのです。
最終的にはネットワークドライブ機能を使うことで解決しました。

ネットワークドライブとは、ネットワーク上の共有フォルダにドライブレターを割り当てて、ストレージのように扱うことができるという機能です。
例えば、「¥¥192.168.1.11¥共有フォルダ」を「n:」として使用できます。

ネットワークドライブの設定はコマンドラインから行います。
コマンドプロンプトから「net use (ドライブレター): (パス) (パスワード) /user:(ユーザアカウント)」を入力します。
例として「net use n: ¥¥192.168.1.11¥共有フォルダ password /user:user1」を入力すると、「PC」にNドライブが作られ、ここから「¥¥192.168.1.11¥共有フォルダ」にアクセスできます。

ネットワークドライブを削除するときは「net use (ドライブレター): /delete」を入力します。
上記のネットワークドライブを削除する場合は、「net use n: /delete」を入力します。
コマンドを入力した段階では切断だけが行われ、ログオフすることで「PC」からネットワークドライブのアイコンが削除されるようです。

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【コマンド入力を簡単化する】

毎回ネットワークドライブ機能を使うたびにコマンドを入力するのは面倒です。
そこで、コマンド入力の手間をなくすためにバッチファイルを作成します。
バッチファイルとは、コマンドをファイル化したものです。
バッチファイルを作成しておけば、コマンドの入力をダブルクリックで代替できます。

バッチファイルの作成方法を記します。
メモ帳を開いてネットワークドライブを作成するコマンドを入力し、保存します。
保存するときにファイル名の拡張子を「bat」にして保存すれば、バッチファイルとなります。
バッチファイルをダブルクリックすれば、「コマンドプロンプトを開いてコマンドを入力した」のと同じ効果が得られます。

ここで重要なのは、文字コードに注意することです。
現在のWindows 10のメモ帳は、デフォルトの文字コードUTF-8になっています。
コマンドプロンプトUTF-8に対応していないため、メモ帳に入力したコマンドを保存するときに、文字コードを「ANSI」にして保存する必要があるので要注意です。

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【利便性向上】

私の場合はMacからリモートデスクトップWindowsを使っています。
ネットワークドライブを削除せずにWindowsを終了すると、次回起動時にリモートデスクトップ接続が停滞する場合があります。
だからWindowsを終了する前にネットワークドライブを切断しておく必要があります。
PCの電源を切るために、ネットワークドライブの切断とWindowsの終了という2つの操作を行うのは面倒なので、1つにまとめます。
Windowsを終了するというコマンドがあるので、ネットワークドライブの切断というコマンドとまとめて1つのバッチファイルを作ります。
Windowsの終了コマンドは「shutdown -s -t 0」です。
ちなみに再起動する場合は「shutdown -r -t 0」です。

net use n: /delete
shutdown -s -t 0

という内容のバッチファイルを作成し、Windowsを終了するときにはこれを実行するようにしておけば、次回起動時も問題なくリモートデスクトップ操作を行うことができます。